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取締役社長 今井 雅之

当社は、1921年に横浜市大岡町にて相武自動車(株)として創立しました。戦時中の合併や再編によりバス事業を拡大し、1949年に東京証券取引所に上場、1951年に商号を現在の神奈川中央交通(株)に変更しました。その後、不動産事業やホテル事業に進出するなど事業の多角化と経営基盤の強化に努めてまいりました。

主力のバス事業では、多区間制ワンマンバスや深夜バスの運行、バスカードシステムの実用化、ノンステップ連節バスの導入など、業界に先駆けた取り組みを数多く手掛け、様々な変革をリードしてきました。また、環境に配慮した「環境定期券」や高齢者を対象とした割引乗車証の発売、小学生以下を対象とした「ちびっこ50円キャンペーン」など、業界初となるユニークな乗車サービスを展開してきました。

当社は、創業以来100年を超える長きにわたり、バス事業を中心に生活に密着した事業を展開するとともに、時代のニーズに即したサービスの提供や事業活動を通して環境問題や社会課題の解決に貢献するなど、地域社会と共に歩んでまいりました。

2023年4月に発表した2030年度を目標年度とする長期ビジョン「Vision 2030 NEXT 神奈中」では、バス沿線や事業を展開する地域とともに成長するために、時代の変化に柔軟に対応し、常に挑戦し続けることで地域に新しい価値を創造していく企業に進化することを掲げております。併せて神奈中グループサステナビリティ基本方針を定め、グループ経営理念のもと、安心・安全なサービス・商品を提供することを通じて、環境負荷の低減や社会課題の解決など地域に新しい価値を創造し、「持続可能な社会の実現」と「持続可能な企業価値の向上」を目指してまいります。

そして、経営理念である「お客さまの『かけがえのない時間(とき)』と『ゆたかなくらし』の実現」に貢献してまいりますので、今後とも変わらぬご支援、ご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

取締役社長
今井 雅之