安全・安心目標・重点実施事項・実績及び予算 Goals and Implementation Priorities
輸送の安全に関する目標および達成状況
輸送の安全に関する目標は、国土交通省が策定した「事業用自動車総合安全プラン2025」の事故削減目標(2025年までに乗客の死者数ゼロ、死者数10人以下、重傷者数150人以下、人身事故件数800件以下、飲酒運転ゼロ、乗合バスの車内事故件数85件以下、貸切バス負傷事故件数20件以下)に基づき、当社独自の目標を加えて、2025年度までに達成すべき目標として策定し、各重点実施事項に取り組んでいます。
| 2024年度の輸送の安全に関する目標 | 2024年度達成状況 | |
|---|---|---|
| ①乗客の死者数 | 「ゼロ」 | 発生なし |
| ②死者数 | 「ゼロ」 | 発生なし |
| ③重傷者数 | 「ゼロ」 | 3名 |
| ④有責人身事故 | 44件以下 | 93件発生 |
| ⑤飲酒運転 | 「ゼロ」 | 事案なし |
| ⑥有責車内人身事故 | 19件以下 | 53件発生 |
| ⑦回送運行時の有責事故 | 12件以下 | 34件発生 |
| 2025年度の輸送の安全に関する目標 | |
|---|---|
| ①有責重大事故 | 「ゼロ」 |
| ②飲酒運転 | 「ゼロ」 |
| ③有責事故 | 対前年度20%削減 |
| ④有責人身事故 | 対前年度50%削減 |
| ⑤有責車内人身事故 | 対前年度40%削減 |
| ⑥特定保健指導受診率 | 60%以上 |
輸送の安全に関する重点施策
❶ 交差点における重大事故防止
「交差点手前における『前方よし』の呼称による安全確認」ならびに「交差点右左折時には、原則として横断歩道手前での一時停止による安全確認徹底」を図ります。
❷ 車内人身事故防止
- ア着座後発車の実施を図るため、車内ミラーに映る車内の状況をしっかりと確認した上で発車する『ゆとり発車』を徹底するよう指導教育を図っています。
着座後発車の実施状況については、添乗監査にて重点的に確認を行い、実施向上を図っています。 - イドア口の事故防止を図るため、基本動作の徹底ならびに目視および車内外ミラーによるドア口安全確認の徹底を図っています。
❸ 回送運行時における有責事故防止
回送運行時における緊張感の薄れや、先急ぎ・注意の偏りに起因する事故傾向が多いことから、事故発生状況、運転士の心理状況、運転行動などを洗い出し、ドライブレコーダーの映像等を積極的に活用した指導教育を推進しています。
❹ 静止物への接触事故防止
- ア車両感覚やオーバーハングおよび左ミラーの見え方など車両構造上の特性について理解させる体験教育を実施し、静止物への衝突事故防止を図っています。
- イ車庫内格納ルールの策定や見直し、停止位置目標マーカーの設置、管理者による車庫内巡回を強化し、車庫格納時における静止物等への衝突事故の防止に努めています。
❺ 経験の浅い運転士に対する指導教育の強化
- ア経験の浅い運転士を対象に運転技術および事故防止意識の向上を図ることを目的として、研修センター併設の教習コースを活用した基本運転訓練および座学教育を実施し、経験の浅い運転士に対する指導教育の強化を図っています。
- イ指導する立場の運転士および運行管理者を対象に、指導力向上のための研修を充実させ、経験の浅い運転士に対する指導教育の強化を図っています。
輸送の安全に関する実績および予算
輸送の安全に関する2024年度の実績および2025年度の予算は、次のとおりです。
| 区分 | 主な内容 | 2024年度実績 | 2025年度予算 |
|---|---|---|---|
| 教育・訓練・監査に関する費用 | (人件費) | 115,650千円 | 127,806千円 |
| 運転適性診断に関する費用 | (人件費・受診料) | 9,395千円 | 8,505千円 |
| 外部研修に関する費用 | (小田原ドライビングスクール) | 1,554千円 | 330千円 |
| 無事故表彰に関する費用 | (個人別、営業所別、班別表彰) | 57,429千円 | 53,589千円 |
| 健康管理に関する費用 | (脳ドック、SAS検査、規制薬物検査等) | 81,672千円 | 83,088千円 |
| 車載機器に関する設備投資・修繕費 | (通信型ドライブレコーダー・ デジタルタコグラフ一体機等) | 350,140千円 | 64,020千円 |
| 事務機器等に関する設備投資・修繕費 | (点呼支援システム等) | 27,226千円 | 118,438千円 |
| 合計 | 643,066千円 | 455,776千円 | |